選挙解体新書

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【横手市長選挙2017】高橋市長と五十嵐前市長の激戦再び

 

2017年10月8日告示され、10月15日に投開票が行われる予定の横手市長選挙。

 

 現在までの立候補者は二人。現職の横手市長の高橋大氏(41)と、前回2013年の選挙で高橋氏に敗北した、前市長の五十嵐忠悦氏(70)だ。前回は、現職市長だった五十嵐氏を相手に新人の高橋氏が500票余りの僅差で勝利した。まれにみる激戦だったといえよう。

 

 現在の横手市は、2005年の市町村合併で旧横手市と、増田町・平鹿町・雄物川町・大森町・十文字町・山内村・大雄村の町村部が対等に合併する形で生まれた。前市長の五十嵐氏は旧横手市の元市長であるのに対して、現市長の高橋氏は旧十文字町の町議会出身。前回の市長交代をもたらした激しい選挙戦は、合併後の旧横手市に対する旧町村部の不満が背景にあったと分析されている。今回2017年の選挙戦も、前回と同じ顔触れ。旧町村部出身の高橋氏が再選を決めるのか、はたまた旧横手市出身の五十嵐氏が巻き返すのか。

 

 2005年の合併で一時は10万人を超えた秋田県第二の都市、横手市。しかし人口減少に歯止めがかからず、合併から十年後の2015年には市内人口92000人余りと10%近くも減少している。横手市の未来を担うのは、高橋氏と五十嵐氏、どちらの候補になるだろうか。

 

候補者の経歴は以下のとおりだ。

現職 高橋大氏の経歴

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reference: 市長のプロフィール | 横手市

 

 秋田県横手市十文字町出身。秋田経済法科大学経済学部(現ノースアジア大)卒業。卒業後は東京都の民間会社に勤務。2004年、27歳で十文字町(当時)町議会議員に立候補、当選する。2005年に横手市との合併のため町議を失職し、横手市議会議員選挙に立候補。当選を果たす。2009年の選挙でも再選する。

 

 2013年の選挙では、新人候補として無所属で立候補。この選挙戦では組織力や知名度で上回る五十嵐氏が優位とみられていたが、僅差で勝利を果たす。旧十文字町出身の高橋氏が、合併後の旧町村部の不満の受け皿になったと報道されている。このとき高橋氏が展開した「市町村合併の恩恵を市内全域に行き渡らせる」との主張が、37歳という若さへの期待も重なって急速に支持を広げたようだ。

 

 前回選挙から4年。高橋氏は今回の選挙に向け、「人口減少に歯止めをかけ、産業育成による雇用創出、子育て支援の事業に引き続き取り組みたい。防災施設としても活用できる大型の体育施設を整備し、地域活性化の起爆剤にしたい」と抱負を語っている。

 

前職 五十嵐忠悦氏の経歴

https://archive.fo/1v7le/f7008ad14f9c508af2341442a8ac958d1bdc440b.jpg

reference: http://archive.fo/1v7le

 

 横手市出身。県立横手高校、武蔵野大学を卒業後、東京都内の印刷会社勤務。その後、横手市に帰郷し、家業の印刷会社で働く。横手青年会議所理事長、日本青年会議所東北地区秋田ブロック協議会会長などを経て、1997年横手市長選挙に立候補。初当選する。2001年、2005年の選挙でも再選。2005年の市町村合併後によって市長を失職するも、同年行われた新横手市長選挙にも当選。その後、2009年にも再選した。

 

 2013年に行われた選挙は、旧横手市長時代から数えて通算6期20年をかけた選挙戦となったが、前述した高橋市長に僅差で敗北。その背景には、トップダウン的な行政手法や多選が批判されたとの報道もある。

 

 今回の選挙では、前回僅差で負けた高橋市長との再選となる。今回の選挙に向け、五十嵐氏は「このままでは横手市は沈没してしまうという危機感を持った」と出馬の理由を表明した。そのうえで、高橋市政に関して「市民の切実な声に耳を傾けず、計画性のない場当たり的な事業が目立つ」などと批判。また市が進める公共温泉9施設の民間譲渡・廃止方針については、「立ち止まり、住民の意見を十分に聞く」とし、見直す考えを示した。

 

横手市長選挙の結果を予想しよう

 

 

横手市長選挙に関する呟き

参考資料 

http://archive.fo/3bRKe#selection-755.1-755.56

<横手市長選>現職の高橋氏再選出馬表明 | 河北新報オンラインニュース

https://mainichi.jp/articles/20170729/ddl/k05/010/009000c

五十嵐忠悦 - 五十嵐忠悦の概要 - Weblio辞書